議会報告

令和2年6月定例会

AYA(思春期・若年成人)世代のがん患者への支援に関する意見書

(令和2年7月10日可決)

提出先

  • 衆議院議長
  • 参議院議長
  • 内閣総理大臣
  • 総務大臣
  • 財務大臣
  • 厚生労働大臣

本  文

AYA世代のがん患者は、治療時期が進学や就職、結婚、出産等と重なるなど世代特有の社会的・心理的問題を抱えており、それらへの対応が必要である。
がんの治療によって患者の妊よう性が損なわれる場合があり、そのような可能性のある治療を受ける前に、将来の妊娠に備えて、精子や卵子等の生殖機能を温存する妊よう性温存治療を選択する事例が増加し、有効な選択肢として広く認知されつつある。
しかし、保険診療の対象となっておらず患者の経済的負担が大きいとともに、患者に対する情報提供や相談支援体制が十分ではないことから、当該治療を受けられない患者もいる。
また、40才未満の者には介護保険制度が適用されないため、AYA世代の患者が在宅で過ごす際に十分な支援を受けることができず、患者が終末期を自宅で家族と共に過ごしたいと願っても困難な状況にある。
よって国においては、AYA世代のがん患者が将来への希望を持って治療を受けることができるとともに、終末期においても、希望すれば自宅で過ごすことができるよう、下記事項について取り組むよう強く要望する。

  • 妊よう性温存治療に要する費用について、全国一律の助成制度の創設など経済的支援策を講ずるとともに、妊よう性温存治療に係る情報提供や相談支援が必要十分に行われるよう対策を講じること。
  • 終末期における在宅療養に要する費用について、全国一律の支援制度の創設など経済的支援策を講ずること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。